ダイバーシティー

伊勢角屋麦酒ファンの皆様

明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

皆様は、どんなお正月をお過ごしでしょうか。私は、伊勢神宮内宮前の店舗の様子を見に行ったり、二軒茶屋餅の現場を少々手伝いながら様子を見る以外は、外部からの連絡もなく普段のドタバタが無いことを良いことに、ひたすら本を読み漁っています。

思えば、創業したころは、人もお金も何もかもが足りず、年末年始は一杯でもビールを売ろうと、こごえる手に息を吹きかけながら、凍てつくおはらい町の中で夜通しビールを売ったりしていました。今は優秀なスタッフたちがしっかり現場を回してくれていて、私は社長としてやるべきことに集中できています。本当に有難いことです。

このところ、社長として勉強が足りなかったことを感じています。会社が成長するに従い、どんどん私の知らない新しいことに直面します。つまりそれは、会社が成長しているということの裏返しでもあるのですが、それでもやはり勉強が足らなかったことを反省しています。というわけで、今、すき間の時間でひたすら勉強しているわけです。汗

先ほど呼んでいた本の中で、「ダイバー シティは一人でもできる。」という一文がありました。まあ、別段大した内容でも無いのですが、ダイバーシティーが高い組織ほどイノベーション、つまりシュンペーター による新結合、すなわち『 既存の知』と別の 『 既存の知』 の『 新しい組み合わせ』 が生まれやすいというなのです。

そりゃそうですよね。直感としてそう思いますよね。

この本の内容で面白いのは、この知の拡大について、「知の探索」と「知の深化」という対立概念を用いてこれらを解説していることです。これはスタンフォード 大学 の ジェームズ・マーチ が 1991 年 に『 オーガニゼーション・サイエンス』 に 発表 し た 論文 の中で詳述されているものですが、この知の探索の中で、ダイバーシティーが論じらているのです。

知の探索・深化の 理論に基づけ ば、 ダイバーシティーの本質は、 知の探索を促すためにあるとされます。 だとすれば、先のように「 一つの組織に多様な人がいる」( = 組織ダイバーシティ) ことも重要ですが、「 一人の人間が多様な、 幅広い知見や経験を持っている」のなら、その人 の 中で離れた知と知の組み合わせが進み、 新しい知が創造 できるとあります。

これも、素直にそうだろうなと思いますね。

これが、 経営学では イントラパーソナル・ダイバーシティ( intrapersonal diversity)と呼ばれるらしいのです。

なにもそんな仰々しい名前を付けなくても思いますが、「 イントラパーソナル・ダイバーシティ が 高い人は様々な側面でパフォーマンスが高い」 という結果がえられているそうです。

まあ、別段大したことを言っているわけでも無いのですが、私の周りにいるけた外れの結果を出した経営者の方々は、深く付き合ってみると、みなさんその知識の量や深さが並大抵じゃないのです。そうした知識を本や論文から得た方もあれば、ひととのつながりの中で生の情報を得ていった経営者の方もいらっしゃいます。どちらに重きを置くかはおそらく人それぞれなのですが、いずれにしてもイントラパーソナル・ダイバーシティが半端じゃないんです。

で、何が言いたかったかというと、私も50を過ぎ、ただやみくもにダイバーシティーを増やす時間はもうない。よって、明確に指針を決めてダイバーシティーの向上に努める一方、自分の日頃の仕事とは一見関係が無いように見える『空手』のような私のライフワークにもなっているものは、大切にしていこうと思っても居ます。自分が社長として立っている場所の周辺部の知のしっかり探索し、また、社内での討論を通じて深化させる一方、立ち位置から遠く離れたところにあるいくつか既に深堀している視座は今後も大切にしたいとおもうのです。

というわけで、今日も勉強しましょうかね。

改めて皆様、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

皆様にとって、今年も良い年であることを祈っています。

 

 

 

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