社長ブログ

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歴史に学ぶ

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朝夕涼しくなり、すっかり秋めいてまいりましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?

こんにちは。鈴木成宗です。いつもご愛顧いただきありがとうございます。

はやいもので、国内での新型コロナウイルス感染が広がり始めてから半年になります。多くの方にとって経験したことのない生活様式の半年間だったことと思いますが、この間皆さんはどのようにお過ごしになって見えたのでしょうか。

わたしの方は、年間100日くらい出かけていた出張が激減したことで、これまでできなかったいろいろなことができています。家族でのバーベキューの習慣なども、きっとコロナ禍が無ければ永久になかったことでしょうし、商品のブランディングについても社員たちと腰を据えて話し込む機会もできましたし、そう思うと悲惨な現実もある一方でコロナも悪いことばかりでは無いように感じます。

勉強の方では、これまであまり興味がなかった歴史に俄然興味がわいてきました。

元来怠け者で、興味があることしか学ばない偏った人間のわたしですが、今回のコロナ禍が始まった時考えたのは、『大変だ大変だといっても、コロナも戦争に比べたらどうってことないだろう。究極の非常事態だった太平洋戦争中は、日本人は酒はのんだのだろうか?戦後に急成長したところは、戦時下で何をしていたのだろうか?』といったようなことでした。

早速、昭和6年生まれの父に、太平洋戦争のさなか、ひとは酒を飲んだのかと聞いたことろ、『そりゃ飲んださ。正規の酒が手に入らない人は、密造酒を飲み、それさえも手に入らなければメチルアルコールまで飲んだ。』と聞きました。農耕を行うために、社会を組織立って運営しなくいてはならない必要ができてきたことで、人類にとってストレスのはけ口としてのお酒が必需品になっていったという話は以前からありましたし、人類は酒を造るために農耕をはじめたという説さえあることも知っていましたが、父の話も聞いたことでコロナ禍の中でもお酒は飲むだろうなと少し安心したのを覚えています。

そうしたことから次第に歴史に興味を持ちはじめていたところで、先日、京都で開催されたICCサミットに誘われ、審査員だとかディスカッションのメンバーとして参加させていただいたころ、プログラムの一つに帝国に学ぶ組織論というセッションがあり、その内容があまりに面白かったことから一気に歴史にはまっていきました。このところ行動経済学の本も何冊か読みましたが、歴史を学ぶ中には人は何を考えてどう行動するのかということが散りばめられており、歴史を学びながらそこを考えていくのは、ちょうど良いシャドーボクシングをしているようです。50を過ぎてからですから、たいがい遅すぎるのですが、わたしも考えようによってはまだまだ伸びしろが多いととらえ、ボチボチと勉強していこうと思っています。

ちなみに、「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という言葉は初代ドイツ帝国宰相オットー・フィン・ビスマルクの言葉のようです。