社長ブログ

社長ブログ

漬物にはまっています

Pocket

コロナ禍の中で家庭でできる趣味が増えた方も多いと思う。我が家では、春夏は週末バーベキューが定番化した。私自身は、最近は漬物つくりにはまっている。

発酵を生業とするわたしにとって、以前から漬物は興味の対象のど真ん中に近いものであった。が、もともと無精者のわたしは自ら作ろうという気になかなかなれなかったのである。幼少期、実家で祖母が漬けている様子を見て、子供には抵抗のある独特のにおいと、手にべちゃべちゃの糠に手を突っ込んでかき混ぜることへの嫌悪感があったかすかな記憶がどうも払しょくできずにいた。ところが先日、ふとしたきっかけで、当社の味噌蔵から精米したばかりの米ぬかと、プラスチックの蓋つき一斗樽を持ってきて、スマホで漬物の作り方を調べて漬物を作り出した。すべて身近にあるもので賄ったので思い立ってからものの1時間で漬物つくりが始まってしまった。

やり始めてみると、これが面白くて仕方がないのである。白菜、大根、ニンジンといったところをつけておくと、翌日には浅漬けが出来上がる。3日くらいつけるとなかなかいい塩加減と歯ごたえになってくる。糠が減れば、新たに糠を足し、目分量で水と塩を足し、その辺にあるミカンやブンタンの皮や、鷹の爪などを加えて糠を補充していく。ちょっとした塩加減の違いで漬かり方もだいぶと変わるのがまた面白い。

元祖、発酵野郎のわたしとしては、糠の中で、乳酸菌が元気に活動しているのが見えるようでこれがまた面白い。毎日仕事から帰宅して、手を洗って着替えてすぐにマイ糠漬けを掘り出し、あらためて樽の底の方にいい塩梅に嫌気状態を作り出すためにぱんぱんとぬか床のたたいたあと、掘り出した糠つけを肴にわが社のビールで今日一日の自分に乾杯するのが至福の時間となっている。さあ、今日も夜の糠づけを楽しみに頑張ろう。

Loading Facebook Comments ...

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です