伊勢角屋麦酒ブログ

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夜桜

伊勢角屋麦酒ファンの皆様

春以降爛漫ですね。いつもご愛顧をいただき誠にありがとうございます。

社長の鈴木成宗です。

さて、私、昨晩はある会の花見の会に出席させていただきました。満開の桜並木の中、窓から桜の花に手が届きそうなくらいの飲食店で、夕暮れ時から始まった花見会は、夜が更けるにつれライトアップされた満開の桜の中、幻想的な雰囲気を醸し出していきました。

さくらを見ながら、皆さんと他愛もない話をしていたのですが、あらためて、この一年間、いろんなことがあって、よくここまで来たなとひとり感慨を感じておりました。振り返ってみれば数か月前までは、とても桜を愛でるような精神的な余裕はありませんでした。

昨年の桜の時期から今日までの間に、下野工場を建設・稼働し、八重洲店がオープンし、Schooner Exactとのコラボレーション商品をリリースし、この春入社の新卒社員さん方の募集・選考・採用を行い、いくつか海外の大会の審査を行い・・・・、なんだか、ずっと必死に走ってきました。

中でも、私にとって過去最大の投資を行い建設したこの下野ブルワリーは、Rolecというドイツメーカーと直接契約して行ったもので、本当にきちんとできるのだろうか、予算以内に収まるのだろうか、工期は予定通りいくのだろうか、そもそもこうした大きなプロジェクトの遂行を直接海外のメーカーとやってトラブルは出ないのだろうか、為替が急変動しないだろうか、できたプラントはきちんと稼働するだろうか・・・・。などなど、プロジェクトが動き出した後も、考えれば考えるほど不安が募っていきました。

更に、プラントが稼働した後は、皆様ご存知のように半年にわたり品質の調整に手間取り、塗炭の苦しみを味わいました。もう二度と良いビールを造れないのではないかと眠れず、朝までまんじりともせず明かした夜が幾晩もありました。

しかし、3月にInternational Beer Awardでダブル受賞を果たし、そして、フレッシュな社員さん達も入ってきてくれた今、ようやく花を愛でる余裕が心にできてきました。

まだまだ、課題は山積しておりますが、さくらの花を愛でることができる春を迎えることができほんの少しだけ自分を認めてあげようかなと思った夜桜でした。

さあ、また、頑張ろうか。

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