伊勢角屋麦酒ブログ

伊勢角屋麦酒ブログ

勉強

おはようございます。

社長の鈴木成宗です。

この場をお借りしてあらためて皆様の日頃のご厚情に感謝いたします。

ご存じの方も多いと思いますが、わたくしいつの頃からか、極端に早寝、早起きが習慣になっております。なぜだか何時に寝ても朝5:00までには目が明いてしまうようになってしまい、その時間に起きてもほかの家族は寝静まっているので、そのままそっと家を出て、仕事を始めるという生活がなじんでいます。もっとも、COVID‐19が始まったころは、免疫力を落とさないために、「食べて、寝る。」を意識し、それまで一日1食か2食だったのを3食ちゃんと食べて、長時間寝るようにしていました。結果的にしっかりコロナデブができあがりましたが、その習慣も、もう元に戻しました。

弊社は9:00始業ですので、以降は日常の業務に忙殺されることになりますが、それまでの朝の3,4時間は自分だけの時間で、これまで、この時間を使って、新しい事業を考えたり、論文を書いたり、勉強をしたりしてきました。

で、今、この時間に何をしているかといいますと、勉強をしています。最近、「ああ!勉強が足りなかったんだ。」と思うところがあり、一気に詰め込んでいます。やってみるとこの勉強自体がめちゃくちゃ面白いんですね。

1997年、23年前に地ビールの醸造業をはじめました。組織はその3年前に父の個人商店だった二軒茶屋餅を法人化したばかりで、会社とは名ばかりの中身は個人商店以外の何物でもない状態でした。もっとひどかったのはわたし自身で、大学を卒業してまっすぐ家業に帰ってきてしまったので、本当に何にも知らない状態でした。当然のごとく、何もかもが行き当たりばったりになり、日々、モグラたたきのように次々出てくる問題をつぶしていくような仕事にいつもヘトヘトだったような記憶があります。

これまでを振り返ってみますと「どなたかに勧めていただき、勉強して、何かに気が付き、すこしだけ世界が開ける。」そんなことを何度か繰り返してきたように思います。大したことはやっていませんが、これまで、どんな勉強をしてきたんだろうとちょっと振り返ってみましょうか。

ビールつくりについては、創業前後で、一気に基礎固めをしました。JCBAのJudgeやMaster Evaluatorを取得したのも1997年でした。この資格があったために、早い段階から世界中のビールの品評会で審査員をすることができました。審査員仲間から得られる情報は、今に至るまで高密度で示唆に富んでいます。

2003年頃に、熊本の元岡さんにおすすめいただき、MGを学び、一方で掃除に学ぶ会でも勉強した。それまで、まったく何も整理されていなかった、モノと数字の整理・整頓の基礎をこの辺りで学ばせていただきました。ランチェスター戦略の本を片っ端から読んだのもこのころで、神都麦酒の成功は、MGで学んだSTRACの知識とランチェスター的考え方があればこそでした。

株式会社武蔵野の小山社長の著書を読んだことから、2015年頃から武蔵野の講習等で学び、中小企業としての組織の基礎をつくりをしています。こちらで学んだ効果は劇的に大きく、現在の当社の組織的基盤はすべてここから学んだといって過言では無いでしょう。武蔵野さんと前後して、野生酵母の研究がしたくて三重大学大学院の博士課程後期に編入させていただき、野生酵母の商業利用の研究をしていました。この当時は、朝からよく論文を読んでいました。

組織が少しだけ会社らしくなり、若い勉強する意欲の高いスタッフも増え、いよいよ、組織体として学ぶ時期が来ていることを感じ、昨年秋くらいからおっとりとそのあたりの勉強を始めたところで、COVID19が来ました。あたふたしているところを成毛さんにガツンと一喝いただき、今、遅まきながらマーケティングの勉強をはじめました。これが、非常に面白くて、この際網羅的に頭に入れてしまいたくて、今、MBA的な勉強をしています。これまた面白くて仕方がないのです。これまで、断片的に頭の中にあった知見・経験が整理されていき、加えて、新たな考え方の切り口が見えてきます。ひとまず、50冊程度、そのあたりの専門書といわれるものを読もうかと暇があると読んでいます。

これまでの経験上、「学んでいて面白い!」と感じることは、身に付き、そして、役立っています。今回も役立つ可能性は高いと思っていますし、役立てなくてはならないと思っています。

ただ、何もかもが遅かった。すべてが10年早ければと思います。仕方がないので、10年長生きしようと思っています。

振り返れば、右も左も分からない個人商店の跡取りだった僕が、それでも、こうして先端の経営理論を学んで使えるところまで歩いてきたんだなと、3分だけ自己満足に浸り、さて、現実に戻りましょうか。

みなさま。今日も良い一日を。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。